Fire in the Blood(邦題:薬は誰のものか)
「Fire in the Blood(邦題:薬は誰のものか)」
〈あらすじ〉
『エイズによる死亡の原因は貧困』高額なARVを買えない途上国のHIV感染者は死以外の選択肢がない。特許を主張し利益を求めるアメリカの製薬会社VS必要な人に行き届く安価な薬を求める活動家を追った、2013年インド製作ドキュメンタリー。
格差、特許独占、人種差別、貿易などの話題がバンバン出てくるんだけど頭が悪すぎて貿易の話がよく理解出来なかった。つまりこの映画の後半ほとんどポカーンとしてしまった。ネットでこの映画について検索するとTPPなど貿易に関することに触れている記事やブログが多い。勉強が必要だ。
格差と価格調整という話題もすごく興味深かったんだけどこれも知識不足であまりよく理解出来なかった。
ファイザーってバイアグラのイメージしかなかったんだけど(?)ARV作ってたんだ。ファイザーの利益重視で特許独占ってやり方もビジネスと考えれば理解ができる。このドキュメンタリーをみているとシプラ社の「薬の価格は原価に基づいて決める、原価が安ければ薬価も安くする」って考え方は理想的というかあまり商売っ気が無いようにみえる、ファイザーの後に紹介されたからかな。一般的な?薬の価格の決め方はどうなんだろう?
「薬価を下げて薬を購入出来たとしてもアフリカ人は適切な内服が出来ないのでは?」「インドの工場は不衛生で薬の品質も劣るのでは?」などの差別的な発言や印象操作にはハッとさせられるものがあった。
現にわたしも似たような印象を持っていた。なんとなくアフリカの人は教育水準が低いイメージを持っているし、インドも発展してきたとは言え衛生概念はまだまだと思うところがある。でもわたしは実際に現地に行ったことはない。全てインターネットやテレビ、マスコミ、ドキュメンタリー映画などで見聞きしたことからこういう風な印象を持ってるということ。これって危険かもしれない。マスコミやドキュメンタリーがみせる情報は国のごく一部の情報を切り取ったことに過ぎないからそれだけを鵜呑みにすると、現実とかけ離れた知識しかない状態になってしまうのかもしれない。そうすると無意識のうちに差別的な発言や思考をしてしまう可能性があるし、それが差別的とすら気付けないかもしれない。怖すぎる。気をつけようと思った。
あと「(エイズによる危機がアフリカやアジアの人々ではなく)白人の危機なら状況は違った」という言葉が出てきたのもすんなり納得してしまった。優勢思想みたいなのが知らない内に身に付いてたのかもしれない。
色々勉強して正しい知識を身につけなければと思った。