はな子日記

インド映画とNetflixの感想。ICSIの備忘録。

タカの獲物(原題:Madaari)

「タカの獲物(原題:Madaari)」

〈あらすじ〉

ムンバイ、橋の崩落事故で息子を亡くした男は汚職にまみれた役人たちへの復讐を決心する。

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ドキドキさせられながらも淡々と話は進む。シリアスな映画ではあるけどNimarとRohanの関係性ややりとりに和むところもあり、最後は二人の関係性に涙した。

Irrfanは目が離せなくなるような演技をする。本作では苦しみや怒りを原動力に正義のために闘う父親の役。個人的な復讐というよりは、政治家の汚職問題への問題提起。Rohanを誘拐するという手段をとったけど決して傷つけはせず父親の様な優しさで見守る様子があり、そういう面から息子を亡くした悲しさが伝わってくる。素晴らしい演技だった。


主演がIrrfanで巻き戻し演出の多用というとBlackmailが思い浮かんだけど監督はDrishyamのNishikant Kamat。Nishikant監督の映画は英語字幕でしっかり理解できるのか不安なことがあるので日本語字幕付きでみられるのは嬉しい。