payasamhanakoの日記

インド映画、Netflix、ICSI

LUST Stories(邦題:慕情のアンソロジー)

「LUST Stories(邦題:慕情のアンソロジー)」

「Bombay Talkies」の続編のNetflixオリジナルインド映画。R18コメディ。

愛とセックス、人間模様を描いたオムニバス。4作ともに非常におもしろい、超おすすめ。

監督順は「Bombay Talkies」と真逆になってる。

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1本目:Anurag Kashyap

《あらすじ》

出来心で男子生徒に手を出した既婚の教師。自分でも恋とは認められないけど、生徒が他の女子と仲良くしてるとイライラする。生徒の様子が気になって尾行にネスト、自宅凸まで。あー!モヤモヤしちゃう!


所々リアリティを感じて興奮。特に男子生徒へのストーキングシーン。イライラモヤモヤするとわかっていてもやめられない行動、悪くない相手への八つ当たり、身に覚えがある人も多そう。

オチの「私は人妻よ!?」が最高にクレイジーで良かった。いや常に教師はクレイジーだった。男子生徒は終始「えぇ~…」って感じでそれがまた良かった。教師と生徒って関係がある以上強く拒否できない生徒が非常に気の毒で、みていて面白い。

この女性教師に翻弄される男子生徒役Akash Thosarくんがすごくかわいい。

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教師の独白のシーンは誰を相手にしてるのか気になった。女友達か、はたまた視聴者なのかと想像してワクワクする。

「Hrithik Roshanをズリネタに~」の下りで爆笑してしまった…。色々な映画でネタになるHrithik。

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2本目:Zoya Akhtar

《あらすじ》

家主の男性と性的関係をもつお手伝いさん。両親に占いの結果で結婚を決められた家主は、自宅で未来の妻・家族と顔合わせをする。


ストーリー自体は非常に単純なんだけど、「家主とお手伝いさん以外誰も知らない2人の関係」を知っている視聴者はこのリアルな緊張感にドキドキする。映像は終始落ち着いているのにドキドキが止まらない。

この映像の見所は音やお手伝いさん視点のカメラワーク。静かな映像だけに、ここら辺を上手く使って場の雰囲気を演出してる。カタカタゆれるお盆の上のお皿、キッチンに響くリビングの家族の話し声、扉の隙間から見る家主と妻の様子。

お手伝いさんは家主のことが好きだったのか、どんな気持ちで妻のことを見つめていたのか…などお手伝いさんの気持ちを色々と推察して楽しむのが面白い。

結婚祝いに家族が持参したミターイが美味しそうだった。

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3本目:Dibakar Banerjee

《あらすじ》

13年の結婚生活で夫に愛想を尽かし、夫の友人と不倫する妻。不倫相手といる時に夫から電話があり、わざと鉢合わせるよう仕向ける。 夫、妻、不倫相手の3者の関係を描く。


40代後半~50代の男女の愛についての話。こんな話なのにチャイムの音が「エリーゼのために」(ベートーベンが愛する人を想って書いた曲)で皮肉なんだか何なんだか。

みている時に思う「どうしてこの妻は不倫をしたのか?」という疑問は夫との電話のシーンをみると解決する。「俺が与えた人生を生きろ」の一言はかなりキツい。そんなことを言われても、寝室で涙する夫を思わず抱きしめる妻に、長年寄り添ってきたパートナーへの愛を感じる。

最後の妻の清々しい表情がとても良い。そして3人の関係も良い。

個人的にこれをなぞってイギリス俳優で1本映画を撮って欲しい。妻はKate Winslet、不倫相手はColin Firth、夫は思いつかないな…Hugh Grantくらいしか釣り合う人がいない気がするけどちょっと違う…

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4本目:Karan Johar 

《あらすじ》

新婚の女性教師は結婚相手との性生活に不満を感じている。職場の仲良し司書にアドバイスを貰うが、夫と家族の前で大失態を晒してしまい離婚の危機に…


始めの引きのカットから音楽の使い方まで映像の全てからKaran Johar臭が漂っていてすごい。やっぱり4本の中で一番娯楽色が強く、俳優のプロデュースという点でもピカイチ。そして話の内容がこれまたすごい。Karan Joharはこんな映画も撮れるんだと驚いた。

「女性にも欲求がある」を芯にした話。欲求というか性欲というか。あまりおおっぴらにされることのないテーマであり、全ての女性が抱える悩みでもある、非常に面白いチョイスだった。

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「夫は男子校出身で女性とのコミュニケーションに慣れていない」という設定が非常に良い。夫を演じるVicky Kaushalが最高に良い。突然ワニの真似をしたり(これがまた面白い)、初夜で達する時にいい笑顔で「結婚おめでとう」と言ったりとにかく気持ち悪いキャラクターで最高。所謂「童貞」っぽさがあらゆるところに散りばめられている。

オタクなのでおばあちゃんのローター遠隔操作に大喜びしてしまった。あんなのpixivでしか見たことない。あとは司書がど変態で声出して笑った。教師の「なんで図書館なの?」の問いに本当だよ!!と叫びそうになった。

教師役Kiara Advaniの熱演もすごい。ガッツを感じる。道端でのAVの下り、問題のシーン(?)なんか思わず拍手してしまう。若手かと思ったらHindiとTeluguの女優のようで、結構出演作がある。激推ししてしまう。とても綺麗。

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4本全て面白いけどコメディ色の強い1本目と4本目が印象に残る。2本目はこれだけで1本の映画にするのは難しそうだけど、オムニバスに入ってるとそのオムニバスは最高の作品になるって感じ。3本目は前述の通り1本映画が作れそう。

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Shree 420(邦題:詐欺師)

「Shree 420(邦題:詐欺師)」

《あらすじ》

孤児院で育ったが正直者で学のあるRajは成功を夢見てBombayへ。そこで下町の貧民と仲良くなり、教師をしてるVidyaと恋に落ちる。悪どいMayaとSethに騙され詐欺師として金儲けさせられると、Rajは次第に金に目が眩み正直さを忘れてしまう。貧民層への詐欺を仕組まれるとRajは自分を取り戻し…

 


Bombay Talkiesのラスト"Apna Bombay Talkies"で楽しそうに歩くRaj Kapoorが気になってみた映画。

タイトルの「420」の数字はインドの刑法420条が詐欺罪であり、そこから取ったよう。


主人公のRajを演じるRaj KapoorはRishiさんの父で、Ranbirの祖父。笑った時の口元はRishiさんで、クリッとした眼をする時はRanbirにみえる。コミカルな演技、handsomeな容姿にすごく惹かれる。

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話の芯にあるのは「金に目を眩ます事なく、正直な心を忘れずに」ということ。

1955年の映画で、チャップリンを意識してるのがみてわかる。コミカルさとRajの風貌からなんだか日本の寅さんを想起させる。

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メインソングは"Mera Joota Hai Japani"で、タイトルからわかるようにに「日本の靴」という歌詞が出てくる。

劇中には日本と遠距離電話をするシーンもあるが、実際には認識が中国と混じってる。具体的にはRajが「おはようございもす。」と日本語を話したかと思えばそれ以降の台詞は中国語だった。

Shree 420 - Mera Joota Hai Japani - Mukesh - Lata Mangeshkar https://youtu.be/TdQwPwmsUC0


1955年から少し前に「ローマの休日(1953)」、「麗しのサブリナ(1954)」が公開されている。(インドで公開されてたかは知らない。) 

Mayaの髪型とファッションはオードリーを真似たものに見えたけど、悪者にオードリーの格好を取り入れるのは何となく疑問に感じるし、単純にそういうファッションが流行った時代だっただけなのかも。

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前述のメインソングからして多国籍な文化を取り入れているのがよくわかるし、劇中でもあらゆる場面に他国の名前が出てくる。

音楽もかなり欧米風(メロディが欧米なのに楽器でインド感が出てる)だし、ダンスも多国籍。社交場のダンスはクラシックバレエをベースにフラメンコ、フレンチカンカンの要素もあるように思った。

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映画をみていて1950年代のインドについて知りたいと強く感じた。この時代は、欧米の映画をみてもベースはラブコメだけど大切なことを伝えていて少し物悲しいって映画が多い。「Shree 420」もこれ。世界的にこういう映画が作られていたこの時代の背景を知りたいなあ。また世界史のお勉強したい。


「Shree 420」は日本でもヒットしたSRKの「ラジュー出世する」の原版のよう。ナマステボリウッドの記事に色々解説がある。

http://www.namast-e-bollywood.com/review/5005.html

採卵周期 D3

《採卵周期 D3》

 

採血、内診後問診。

ホルモン値問題なく無事採卵周期に入ることに。

「今回は成功報酬制度がいいよねって話してたんですよね〜。薬も使わずやってみましょう。」となんかふわふわした男性医師から説明あり。この話し方からすると治療方針決定のためにカンファレンスしてるのかな。素晴らしいな、当たり前か。

完全自然周期なので誘発剤も無し、ただしいつ排卵するかわからないので何度か通院が必要になるという説明も。

よくわからないから全てお任せしますと伝える。本当によくわからないし、今のところKLCに不安なことが無いからお任せするのが一番だと思う。

 

成功報酬制度って良いなあ。妊娠させてくれたらそりゃもういくらでも払うよって思った。

 

あとやっぱり仕事辞めて良かったなあと思った。毎回早朝に受診するって仕事をしてたら絶対に無理だった。それだけじゃなくて精神的にもすごく楽。のんびりやろう。

 

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不妊治療歴

パヤサムはなこ(26)看護師、不妊治療のために退職。PCOS

主人(29)会社員、常に仕事が忙しい。乏精子症。

 

 

【治療歴】

2016年10月 結婚。

結婚する前から30歳になるまでに子どもを2人生み終えたいという話を夫婦でしていた。

 

2017年3月 かかりつけの婦人科クリニックで感染症の検査を受けた時にPCOSを指摘される。

医師から「子どもが欲しいなら誘発した方がいい。人工受精までならうちでできる。」とお話あり。『子どもは欲しいし、そういうことなら妊活始めようかな』と思いそのままタイミング法にトライすることを決める。

 

2017年3月〜7月 かかりつけの婦人科クリニックでタイミング法を2回トライするも陰性。

この頃両卵巣に3cm程の嚢腫(後にチョコレート嚢胞とわかる)があることが発覚。主人の精子の状態についても「少し動きが弱い。」とコメントがあり。

『こんなに連続で卵巣を刺激し続けるのは後のことを考えるとどうなのか、このままこのクリニックにいることが良いことなのか』と漠然とした不安にかられ、不妊治療専門クリニックへの転院を決める。

 

2017年7月 武蔵野市不妊治療専門クリニックに転院する。

決め手は①IVF、ICSIができる設備がある②自宅と職場から通いやすい③予約制でない④他の有名クリニックと比べると待ち時間が短いらしい、この4点。

医師から「PCOSと乏精子症ではタイミングもAIHも効率が悪い。排卵誘発で2個以上卵胞が育った場合、多胎のリスクがあるため治療を中止する可能性がある。若いからAIHを試してみるのもいいが、この精子の状態であれば顕微受精の適応。」と説明を受ける。『なるべく早く妊娠出来る方法を』と初めからICSIを選択する。

 

2017年7月〜9月 採卵のためカウフマン療法(プレマリンプラノバール)。

 

 

2017年9月 中刺激法で採卵、ICSI。

全身麻酔で9個採卵、8個が分割するが胚盤胞になったのは2個だけ。保険で1個初期胚を凍結していたため計3回移植のチャンスがあることに。採卵後は軽度のOHSSとなり、新鮮胚移植はなし。

 

2017年10月〜11月 ホルモン補充周期(プレマリン、ルトラール)、凍結胚盤胞移植、アシストハッチングあり、5BB、陰性。

 

2017年12月〜2018年1月 不妊治療お休み。

3月に不妊治療を開始してからノンストップできたため精神的にも身体的にもかなり疲れていて、『年末年始くらいは穏やかな気持ちでいたい』と考えて少しお休みすることに決める。

 

2018年1月〜2月 ホルモン補充周期(プレマリン、ルトラール)、凍結胚盤胞移植、アシストハッチングあり、5AB、陰性。

BT6にフライングし人生で初めてうっすら陽性がみえるも、結果的に陰性。

判定日、院長からイソフラボンサプリメントを勧められる。『そのおすすめサプリメントで結果が変わる可能性があると踏んでいるなら、陰性となった後でなく初回から勧めるべきなのでは?』と不信感を抱く。

また、誘発方法について疑問に思ったことを医師に確認しようとするも「うちはこのやり方で実績を出していますから。」と。

この頃、全ての移植が陰性に終わった場合もう一度このクリニックで採卵からやるかKLCに転院するか迷っていたが、院長に対し不信感が高まり、KLCに転院することを決める。

 

2018年2月〜3月 ホルモン補充周期(プレマリン、ルトラール)、初期胚(全く期待しておらずグレードも分割数も覚えてない)、陰性。

まさかトータル3回移植してダメだとは思ってもいなかったためメンタルはドン底に。

不妊治療と仕事の両立は無理だと感じ、不妊治療に専念したいという理由で退職する。

 

2018年3月 KLC初診。

一通り検査し直し、採卵を希望する周期の生理3日目に予約するよう指示あり。

初診の感想として、説明や治療方針に筋が通っていてブレがない。欲しい情報を医師が根拠に基づいて話してくれるため、自分で調べる必要も、疑心暗鬼になる必要もない。