不妊治療歴
パヤサムはなこ(26)看護師、不妊治療のために退職。PCOS。
主人(29)会社員、常に仕事が忙しい。乏精子症。
【治療歴】
2016年10月 結婚。
結婚する前から30歳になるまでに子どもを2人生み終えたいという話を夫婦でしていた。
2017年3月 かかりつけの婦人科クリニックで感染症の検査を受けた時にPCOSを指摘される。
医師から「子どもが欲しいなら誘発した方がいい。人工受精までならうちでできる」とお話あり。『子どもは欲しいし、そういうことなら妊活始めようかな』と思いそのままタイミング法にトライすることを決める。
2017年3月〜7月 かかりつけの婦人科クリニックでタイミング法を2回トライするも陰性。
この頃両卵巣に3cm程の嚢腫(後にチョコレート嚢胞とわかる)があることが発覚。主人の精子の状態についても「少し動きが弱い」とコメントがあり。
『こんなに連続で卵巣を刺激し続けるのは後のことを考えるとどうなのか、このままこのクリニックにいることが良いことなのか』と漠然とした不安にかられ、不妊治療専門クリニックへの転院を決める。
2017年7月 武蔵野市の不妊治療専門クリニックに転院する。
決め手は①IVF、ICSIができる設備がある②自宅と職場から通いやすい③予約制でない④他の有名クリニックと比べると待ち時間が短いらしい、この4点。
医師から「PCOSと乏精子症ではタイミングもAIHも効率が悪い。排卵誘発で2個以上卵胞が育った場合、多胎のリスクがあるため治療を中止する可能性がある。若いからAIHを試してみるのもいいが、この精子の状態であれば顕微受精の適応」と説明を受ける。『なるべく早く妊娠出来る方法を』と初めからICSIを選択する。
2017年7月〜9月 採卵のためカウフマン療法(プレマリン、プラノバール)。
2017年9月 中刺激法で採卵、ICSI。
全身麻酔で9個採卵、8個が分割するが胚盤胞になったのは2個だけ。保険で1個初期胚を凍結していたため計3回移植のチャンスがあることに。採卵後は軽度のOHSSとなり、新鮮胚移植はなし。
2017年10月〜11月 ホルモン補充周期(プレマリン、ルトラール)、凍結胚盤胞移植、アシストハッチングあり、5BB、陰性。
2017年12月〜2018年1月 不妊治療お休み。
3月に不妊治療を開始してからノンストップできたため精神的にも身体的にもかなり疲れていて、『年末年始くらいは穏やかな気持ちでいたい』と考えて少しお休みすることに決める。
2018年1月〜2月 ホルモン補充周期(プレマリン、ルトラール)、凍結胚盤胞移植、アシストハッチングあり、5AB、陰性。
BT6にフライングし人生で初めてうっすら陽性がみえるも、結果的に陰性。
判定日、院長からイソフラボンのサプリメントを勧められる。『そのおすすめサプリメントで結果が変わる可能性があると踏んでいるなら、陰性となった後でなく初回から勧めるべきなのでは?』と不信感を抱く。
また、誘発方法について疑問に思ったことを医師に確認しようとするも「うちはこのやり方で実績を出していますから」と。
この頃、全ての移植が陰性に終わった場合もう一度このクリニックで採卵からやるかKLCに転院するか迷っていたが、院長に対し不信感が高まり、KLCに転院することを決める。
2018年2月〜3月 ホルモン補充周期(プレマリン、ルトラール)、初期胚(全く期待しておらずグレードも分割数も覚えてない)、陰性。
まさかトータル3回移植してダメだとは思ってもいなかったためメンタルはドン底に。
不妊治療と仕事の両立は無理だと感じ、不妊治療に専念したいという理由で退職する。
2018年3月 KLC初診。
一通り検査し直し、採卵を希望する周期の生理3日目に予約するよう指示あり。
初診の感想として、説明や治療方針に筋が通っていてブレがない。欲しい情報を医師が根拠に基づいて話してくれるため、自分で調べる必要も、疑心暗鬼になる必要もない。