はな子日記

インド映画とNetflixの感想。ICSIの備忘録。

Badlapur

「Badlapur」

〈あらすじ〉

銀行強盗に妻子を殺された男は悲しみに暮れる。主犯は懲役20年、共犯者は事件後逃亡し行方不明に。悲しみから一転、男は15年の長い年月を経て復讐心に燃える。一時の気の迷いで殺人を犯してしまった主犯と憎しみにより人生が狂ってしまった男の悲しい物語。

 

《以下あらすじ詳細》

Puneの街角、買い物帰りの親子が車に荷物を積み込んでいると、男性2人組に車を乗っ取られる。後部座席に座っていた母親Mishaは息子Robinを守ろうと必死で抵抗するが、走行中運悪くRobinの座っていた助手席のドアが開いてしまい彼は車から転落する。パニックに陥ったMishaが運転している男に摑みかかると、焦った男は誤って彼女の左胸を撃ち抜いてしまう。男はパートナーの男に銃を手渡し車を減速させて、金と銃を持って逃亡するよう指示する。パートナーの男が指示通り逃亡した直後、男は追ってきた警察に逮捕される。しかし男は自分の無罪を主張する。

会議中に連絡を受け夫Raghavは病院へ駆けつける。Mishaは危篤状態にあったが一命を取り留めており、彼が駆け寄ると名前を呼びその後すぐに息を引き取った。息子Robinも頭部外傷をおい亡くなっていた。

警察の取り調べ中男は自分はただの運転手であったと事件への関与を否定していたが、銀行の防犯カメラの映像から2人組で銀行強盗をしていたことが明らかになった。

我が家に帰ったRaghavは妻と息子との会話を思い出し、妻の作り置きの手料理を口にして涙を流す。心配した家族がDelhiに帰り共に暮らそうと提案するが彼はPuneに残る。


警察を訪れたRaghavは留置場で男と対面する。男は彼を気遣う声掛けをするが悪びれるそぶりは見せない。激昂したRaghavは男に暴行を加え警察に取り押さえられる。

Raghavが女探偵に男の身元を探らせると、男の本名はLiakといい、彼には娼婦の恋人Jhimliがいたことが判明する。RaghavはJhimliに会いに行き金を渡し、Liakから事件の真相を聞き出すよう取引する。しかし面会に来た彼女にLiakが本当の情報を話す気配はなかった。痺れを切らしたRaghavは彼女をレイプし、次に彼と面会したらこの関係を話すよう脅す。

電車で移動中乗客にテレビで見たと騒がれ居心地の悪くなったRaghavはBadlapur駅で途中下車する。

懲役20年の判決が下されたLiakは刑務所で何度も脱走を試みるが失敗する。

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事件から15年が経過したある日、囚人の話し相手をするNGOの女性ShobaがRaghavのもとを訪ねてきた。この時Liakは胃がんを患い余命1年と宣告されていた。Shobaは「彼を赦し、彼に会って欲しい」と依頼するために訪れてきたのであった。Raghavが依頼を拒否すると彼女は「あなたは自分自身を監獄に入れ事件に囚われ続けているように見える」と話しその場を去る。

彼女の言葉が引っかかったRaghavはLiakのもとを訪れる。Liakは謝罪をするが、Raghavは15年前にも同じことを聞いたと彼を突っぱねあとを去る。

後日Liakの母親がRaghavのもとを訪ねてくる。彼女は息子を監獄で死なせたくない、適切な治療を受けさせたいと事件の際Liakのパートナーであった男の名前と自宅の住所を教える。この取引によりLiakは釈放の許可が下りる。


LiakのパートナーHarmanの自宅を突き止めるとRaghavは彼の妻Kokoの車をわざとパンクさせ、夜間の治安の悪さを理由に彼女を自宅まで送り届ける。Raghavを信頼したKokoは、Harmanの営むレストランについての情報を話す。Raghavは後日レストランに出向きHarmanと対面し、ランチの約束を取り付ける。翌日RaghavがHarmanの自宅を訪れると、Kokoから事件の全てを聞いたと謝罪があった。Harmanは事件後何軒ものホテルやレストランを経営し成功していた。この事実を知ったRaghavは銀行強盗で得たHarmanの取り分とKokoとの性交渉を彼に要求した。性交渉の要求にHarmanは激怒したが、Kokoは警察を呼ばれる可能性を考慮しやむなく受け入れる。ベッドルームでRaghavはKokoにどうして犯罪者を守ろうとするのか聞くと、彼女はHarmanを信じていると話す。RaghavはKokoに演技をさせ性交渉をしたふりをさせた。

Liakは翌日釈放される予定であり、Harmanは彼のために金とパスポートを準備していた。Liakが釈放されたら自分に連絡をするよう指示し、Raghavはその場を去る。f:id:payasamhanako:20180805211346j:image


釈放されたLiakは恋人Jhimliのもとを訪ねるが彼女は他の男と結婚していた。Jhimliの元職場を訪ね娼婦を買い行為後に携帯を盗みHarmanに連絡する。HarmanはRaghavへ連絡することを拒んだがKokoが彼へ連絡し待ち合わせ場所を伝えると、彼は自分が金とパスポートを持って待ち合わせ場所にいくと伝えShidri行きの電車のチケットを購入するよう指示して電話を切る。

Raghavは予定の時間より早めにHarmanの自宅へ行くとKokoをベッドルームに誘いハンマーで頭部を打撃する。Harmanが帰宅しKokoの姿が見えないことを不審に思い、Raghavに言われるがままにベッドルームへ行くと頭から血を流した彼女が横たわっていた。Kokoは一命を取り留めていた。RaghavはHarmanに「彼女は声は聞こえているが何も見えておらず、すぐに息を引き取る」と自分の体験を再現するがごとく実況した後にHarmanを殺害する。

2人を殺害した後にアリバイ作りをするためRaghavはShobaの自宅を訪れ彼女を抱く。彼女とプレイしたボードゲーム盤にはREVENGEの文字が並ぶ。

2人の遺体を燃やした後、Liakとの待ち合わせ場所へ向かう。待ち合わせ場所でRaghavの姿を見て驚く彼に、Harmanはこの場所にこないと告げる。

Raghavの自宅に潜入し、金品が無いことを知ったLiakは彼と取っ組み合うが返り討ちにあう。そこでLiakはRaghavから2人を殺害したことを聞き、自分は意図せずMishaとRobinを殺害してしまったが、復讐のためとはいえ無実の人を2人も殺したRaghavは狂人であると吐き捨てその場を去る。

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HarmanとKokoの殺人事件を追っていた定年間近の捜査官はRaghavの指紋を採取し彼が犯人であると突き止め、Harmanから預かった金を寄越せば不問にすると提案するがRaghavは容疑を否認する。定年祝賀パーティーの日、Liakは警察に出頭し自分が2人を殺したと自供するが、捜査官はRaghavが犯人であると知っており激怒しながらもやむなく彼を逮捕する。

Liakが逮捕され数ヶ月前が経った後、ShobaがRaghavのもとを訪れる。Liakは胃がんの為獄中で死亡した。Liakが出頭したことによりRaghavは再び人生を歩むチャンスを得た。RaghavはShobaに既に復讐は済んでいるはずだが今後はどう過ごすつもりなのかと問われる。

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ナワちゃんの演技が良すぎてわんわんが霞んじゃってた。ナワちゃんの演技はとにかく目が離せなくなる。映画の内容と全く関係ない感想だけどナワちゃんが白髪染めしてるシーンが最高にセクシーで良かった。ナワちゃん、存在するだけでセクシー。

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わんもすごく良かった!わんにとってはすごく珍しい役で大体いつもチャラチャラしてる恋人役だから、暗くて憎しみでいっぱいな役がすごく新鮮だった。わんわんは器用だから何を演じてもちゃんと仕上がる。元から泣く演技は上手だけど今回はこっちもつられて泣きそうになるくらい悲痛な表情をしていて、みていて苦しくなるくらいだった。Octoberも落ち着いた役だと思われるから早めにみたい。

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普通の復讐劇みたいに復讐する方を応援したくなるような映画ではなくて、みているとだんだんLiakが気の毒になってくる。もちろん意図せずとも殺人は殺人だけど。