はな子日記

インド映画とNetflixの感想。ICSIの備忘録。

ミルカ(原題:Bhaag Milkha Bhaag)

「ミルカ(原題:Bhaag Milkha Bhaag)」

〈あらすじ〉

400m走世界記録保持者、フライング・シクことミルカ・シン。走ることで人生の困難に立ち向かった、彼の背負った半生を描く。

f:id:payasamhanako:20190112121205j:image f:id:payasamhanako:20190112121230j:image f:id:payasamhanako:20190112121220j:image f:id:payasamhanako:20190112121226j:image

 

すっごく面白かった。いろんなボリ映画でミルカネタが出てくるから必見だと思ってたけどこれはインド映画好きだけでなくスポ根ドラマとして全映画好きにおススメしたい。オリンピックでゴール直前に振り返ったことが原因で金メダルを逃したエピソードが導入にあり、彼の半生を幼少期・青年期・現在の3段階を行ったり来たりしながら振り返り、ラストは試合で自分の過去に打ち勝つという構成が激アツ。「Bhaag Milkha Bhaag」のBhaagは走れという意味で劇中に何度も出てくる。

ミルカが主役だけどミルカを取り巻く主要人物(姉、旧友、コーチ、恋人)にもスポットが当たっていてそれぞれの物語があるのがとても良かった。音楽や演出も良く、印パ関係を描きながらも比較的ポップでテンポが良いのでみやすい(重めのテーマだけど敷居は低め)と思う。

包帯をなびかせて走るシーンやインド代表ブレザーを着て姉に会いに行ったシーン、金メダルをコーチに渡すシーンが印象に残ってる。字幕がすごく良いと思ったら松岡環さんだった。松岡さんの字幕は特に歌詞の字幕の情報量が多くて素晴らしい。日本で作られた円盤はメイキングにもちゃんと字幕がついてて嬉しいなあ!(インドの円盤はメイキングに英語字幕すらついてない)

ミルカのメイキング、俳優陣とお馴染みの振付師と脚本家がすごく面白いのでおすすめ。脚本家突然歌い出すしポエマーだからやたら綺麗なこと言い出すしでゲラゲラ笑ってしまった。Sonamがピエロになってニコニコしてるとこだけで大満足、圧倒的感謝。

劇中武井壮が日本の選手役で出てくるそう。インタビュアー?レポーター?がちゃんと日本人なのも良かった。